「孤高の相場師リバモア流投機術」ジェシー・ローリストン・リバモア

覚えておいてほしい。あなたが何もしていないとき、明けても暮れてもトレードをしなければならないという観念に駆られた投機家たちが、あなたが次に投機するための足場を固めてくれているということを。あなたは彼らの過ちから恩恵を受けるのである。

マーケットはけっして誤らないが、個人の見解はしばしば誤る。個人的見解など、市場がそのとおりに動かなければ、投資家や投機家にとって何の意味もない。だれ一人として、あるいはどんな集団であっても、市場の動きを決めることなどできはしないのだ。

投資や投機をして利益を得られる時期はたしかにあるが、毎日毎週トレードを続けて着実に利益を得ることはできない。一年中トレーディングをし続けて利益を上げようとするのは無鉄砲な人だけだ。それはあり得ない、不可能な話である。

成功によって手にできる成果は、自ら記録をつけ、自ら考え、自ら結論を出すという点において、どれだけ偽りなく誠実に努力したかに比例する。